ブレンド珈琲は、喫茶店の看板商品です。ストレート珈琲では表現できない、理想の味、
理想的な香りの深さを追及することが、ブレンド珈琲の目的と思います。
未だ未だ駆け出しの当店にとって、珈琲のブレンドは至難の技。
この味でいいのだろうか?香りは大丈夫だろうか? どれ位のお客様に気に入って
いただけるのだろうか?・・ということで、試し、悩み、一喜一憂しながら進めております。
挽目、湯温、抽出速度、抽出量等色々な要因で味がころころ変る為、未だに「研究中」の状態です。
これからも少しずつ改良を続けていきますので、日ごとにブレンド珈琲の味が変わっている
かもしれません(現在進行形?)が、悪しからず。
●当店オリジナルブレンドの「ABCブレンド」・・A:アラビアン・モカ、B:ブラジル、C:コロンビア
を3:2:5でミックスしたので、ABCブレンドと致しました。
ブレンド用の豆は、少々贅沢に、ストレート珈琲用の上等なものを使用しております。
砂糖なしで飲めるさっぱりとした苦味、自然な甘さ、さわやかな酸味、そして透明感を求めました。
手作りパウンドケーキの甘さと良く合いますので、併せてご注文いただき、是非共ブラックでどうぞ。
ひとつ気がついたことがあります。ブレンド珈琲の味は、A+B+Cの平均値ではなく、「新しい味」
が生まれた??ということです。・・みんなお客様に教えていただいているだけですがね。
●KMブレンド・・当店も開業以来1年4か月を順調に(時間のみ)経過しましたが、メニューに
変化がなく寂しい思いがいたします。・・ということで新しいブレンドを作ってみました。
内容は秘密(笑われる?ので)ですが、「そんなものを混ぜていいの?」といったものです。
狙いは「フルーティ」と「甘さ」・・お砂糖なしでゴックンと飲める様に供したいと思います。
未だ未完成・・・
●ストレート珈琲・・当店の珈琲豆は、友人の焙煎士入魂の直火焙煎で、焙煎の深さを
ピンポイントで決めており、香りが良く立ち、味に透明感があります。従ってストレート珈琲で
産地特有の香り、味を楽しむことができます。
20110129
●日本全国から・・世の中には色々な珈琲が出回っております。またインターネット上にも紹介されて
いて、言わばより取り見取りで入手可能です。自家焙煎をしていない当店では全国から良い品質で
美味しもの、珍しいものを選んで、お客様に供するように心掛けております。
●味のコントロール・・珈琲の味は豆(焙煎)で決まり!・・・なんでしょうが、上記のように色々な要因
でころころ変る・・のであれば、その法則みたいなものを見つければいいんじゃないか・・と。
とりあえず、挽目と湯温と抽出速度の関係を研究?しております。 一杯だてなら少し出来そうな感じ
珈琲の香りと味をを楽しむ場合、ケーキを食べながらの場合、トーストを食べながらの場合等少しずつ
抽出を変えたらいいんではないかと思っています。
●珈琲の美味しさって・・あたり前のことですが珈琲には苦味があります。それと酸味、甘味も感じます。
でもどのように美味しいのか?と聞かれると・・さてどう答えようか困ります。
ほのかに感じる甘さが美味しいとか、清らかな苦味が良いとか、爽やかな酸味が気に入っているとか
ガツンとこくがあるとか、透明感があって良いとか・・・・・・・
・・で、私が喫茶店の修行に行っていたころ、講師のK先生が私のあまりにも幼稚な質問に
即座にお答えになった、「フレッシュ」という表現は如何でしょうか。
20100922
●湯の花・・当店では珈琲の抽出時、「湯の花」を使っております。「湯の花」といいますと・・草津温泉で
採れる硫黄の粉・・・のことではなく、「珈琲抽出時のドリップポットに入れる氷」のことです。
「えっ、せっかく沸かした湯に氷を入れたら冷めちゃうんじゃない?」・・はい、お湯の温度を下げるために
入れます。珈琲の抽出温度には適温というのがあって、喫茶店ごとに良しとする適温が異なります。
当店ではお湯を目標とする温度に下げるのと、氷に含まれている空気を溶け込ませる目的で「湯の花」
を使います。それと氷が融けて美味しい生の水が入ると・・・いやいやそこまではわかりません。
「湯の花」を使うと美味しくなる?・・・ウーンこれはお試しいただくしかありませんね。
→これもK先生直伝の方法です。K先生は指先で氷をつまんであっというまにドリップポットに放り込んで
おりましたが、私目はトングを使っております。修行が足りませんかね。
●アイスコーヒー・・暑い時期に、冷たいアイスコーヒーをゴックンと飲めば、実に爽やかな
気分になります。では、冬の寒い日ではどうか・・といいますと背中がゾクゾクする時ではゴメン
被りたいですが、暖房が効いて暖かければ・・なかなかいけると思いますヨ。
「アイスコーヒーは苦ければイイんだよ」と、どなたかに教えていただきましたが、せっかく手間暇
掛けて作るんですから、一工夫して味わいのあるものにしてみました。
●急速冷却法のアイスコーヒー・・当店ではサーバーに氷をぎっしり詰め、その上から濃い目の
コーヒーをドリップ、美味しさと香りを瞬時に閉じ込めるつもりで作ります。
このアイスコーヒーは、作ってお客様に供した段階では少し苦味が強く粗い感じがいたしますが
時間が経つと閉じ込められていた香りと味が解放されて出てくるのかさらに味わい深くなります。
少しであればフレッシュとシロップを追加してもコーヒーが自己主張して負けないと感じます。
フレッシュさと味わい深さをお求めの方に・・。
●アイスコーヒー用の豆・・アイスコーヒーに苦みとコクを求める方の主張はごもっともではありますが、
色々な味を求める方もいらっしゃるのではないかと・・。そこで手元にある数種類の豆を使って試飲して
みたところ、それぞれに変わった味があって、これはと思われるものが現在店でお出ししている
アイスコーヒーとなっております。当店ではブレンド豆に苦み系のストレート豆を追加して作るのを
基本としてしています。
どんな豆でも好みでアイスコーヒーにはできるということを言いたかった訳です。
●幻のアイスコーヒーの味を求めて・・アイスコーヒーで忘れられない味があります。味のことを
表現するのは文才のない当方としては困難ですが、フルーティーなワインのような感じとでも
いいましょうか。最初に味わったのは水戸の喫茶店でかれこれ25,6年も前のことでした。
2回目は八ヶ岳の近くにある喫茶店で、「この味は昔味わって忘れられない・・」旨をマスターに
申し上げたところ、材料と製法は簡単に教えていただきました。しかしいまだに再現できずに
おります。そろそろアイスコーヒーの季節、また挑戦してみましょうか。
●マンデリンに思うこと・・当店で仕入れるマンデリンは相当深煎りでイタリアン位?です。とても
良く煎れていて高級豆の香り?がいたします。ストレートでいただいてみると、深い苦味の中に
自然な甘さを感じて、ゴックンと飲むと後味がスーッと消えていくので、どなたかが「潔い味」と
表現してくれました。
このマンデリン結構面白いんです。調子が悪くて珈琲の味が決まらない時、マンデリンを何粒か
放り込んで淹れてみると、アーラ不思議バランスのとれたイイ感じの仕上がりに・・
マンデリンって特効薬???
●1杯立ては難しい・・当店でも、お客様一人ごとに珈琲を立てる(点てる?):1杯立てが基本と
なっておりますが、これがなかなか難しくって。いえ珈琲を淹れる動作に関しては自分流があって
決まっているんですが、抽出される珈琲の味(色合いで判断)に微妙に差がでてきます。
差がでるということは逆に微妙なコントロールが可能ということでもあります。→腕の見せどころ?
では、2杯立て、3杯立てははどうか・・使う豆の量が多く、お湯もドボドボ注ぐことになるので
結構味が均一化されるようです。均一化されるということは・・味のコントロールがし難いという
ことでもあり、豆の実力による味になると思います。→豆の責任?
1杯立て、2杯立て、3杯立て・・抽出所要時間はできるだけ短めにしています。
それと、師匠がおっしゃっていた一呼吸のタイミングが少しわかってきた気がする今日この頃です。
20110129
●抽出量・・珈琲豆の使用量は一人前10gです。 と色々な所に書いてあったり聞いたり致します。
じゃあ10gで何cc抽出するの? 昔は一人前の珈琲は120cc位だったらしい。 この条件で
一人前を抽出しようとすると相当丁寧にやらないと難しいと思います。
・・・で当店ではもう少しお気楽にできるように17g〜20gの豆を使って240cc位を抽出しています。
このうちタップリ200cc位をカップに注いで供し、残りは私が・・いえ、ほんの一口味見して残りは
飲み終わったカップに。
●コーヒーはブラックで・・というと、色々なご意見がありそうでなかなか提示しにくい問題では
ありますが、店の側からいいますと(当店では)お出ししたコーヒーは完成品と思っています。
これで?と突っ込みを入れられると、なんともお答えしようもありませんが・・一応。
ところで美味しさの条件の一つに甘さがあげられると思いますが、当店ではコーヒーにほのかな
甘みが感じられるように抽出を工夫しています。それと透明感・・味はしっかりしているのに液は
透き通って、のみくちがサッパリと透明感がある・・というのがいいなと思います。
でも、「どうぞ」とテーブルに置いたら、後はお客様の自由で・・というところが悩ましいですね。
●紅茶をペーパードリップ・・珈琲屋の当店でも紅茶は用意しています。茶葉はインドのものが
3種類ありますが、「どれにしますか?」なんてことは聞かず、気分で使い分けています。
そしてミルク、レモンはもちろん無し?・・いえあまりにもご注文が少なく、品質保持が困難なので
お客様の健康を気づかってのこと?としておきます。
紅茶の淹れ方は、四国の師匠直伝のやり方を継承して、ペーパードリップ式?を採用しています。
砂時計などの面倒なものは使わず、せいぜい心のなかでカウントダウンするくらいで、サッサと
落してしまいます。・・・・と紅茶の淹れ方の基本がなっていませんかね。結構飲めますけど。
●珈琲の濃さについて・・「アメリカンにしてください」とご注文をいただくことが多々あります。
ちなみに当店にはいわゆるアメリカンはメニューにありません。また、自分で本場ものを味わった
ことがないので作りようもありません。・・で当店ではお湯割りをお出しして・・いえお湯割りでは
なく通常の淹れ方よりも、さらにタイミングを早めに湯面を上げて、サッパリと仕上げて供する
ようにしております。これが結構味わいがあって美味しくいただくことができます。
では標準的にはどうかと言いますと、濃く淹れ過ぎないように心掛けております。ガツンと来るような
濃さにいたしますと、普通の珈琲好きの方はどうしてもフレッシュ、お砂糖のお世話にならないと
飲みきれなくなってしまう心配があります。
まだまだ研究しなければならないことが一杯ありそうです。
●モカについて・・当店でも時々ですがモカのストレートをご注文いただくことがあります。
あまり数を淹れていないので生意気なことは言えませんが、少し薄めに淹れるとモカ特有の
ふくよかな香りと、あま〜い味を楽しむことができます。モカは酸味があるから嫌!とおっしゃる
お客様に黙ってお出ししても「これ美味しい」ということになります。
焙煎の深さにもよりますが、当店の豆では濃く淹れると酸味が顔を出します。
・・・で、当店では今のところモカは薄めがいいかも!
090507
●焙煎された珈琲の熟成について・・焙煎された珈琲は新しい方が美味しいということは通説に
なっておりますが、焙煎直後の味は荒々しい場合が多く、1〜2日置くと荒さが取れて美味しくなる・・
ということも珈琲好きの方々にはよく知られております。
ではその後の変化はどうなるのか・・焙煎された豆を消費する立場の私達にとって興味があること
ではないでしょうか。
味の変化:あえて熟成という
焙煎したて 荒さを感じる
1〜2日後 荒さが取れて本来の味が楽しめる
熟成 熟成が進んで味、香りに変化が出てくる→劇的な変化をする場合があります。20110129
熟成完了 美味しく飲める限界
劣化 酸化が進み味が刺激的になったり美味しくなくなる
このサイクルは
焙煎状態が深煎りだと比較的短期間となり、浅煎りだと比較的長い期間となる
保存環境としては密封(真空ではない)だと長く、空気にさらされていると短い
保存温度が低温だと長く常温だと短い
暗い所だと長く明るいところだと短い
こんなところかと思いますが、環境によってこの味の変化が一様ではなく、美味しくなる変化があれば、
実力が発揮できない変化もあるというところが悩みのたねです。
ではストライクではどうなんだ?・・といわれますと
空気に触れる機会を少なくする目的で、小分けにして密封容器に入れ
じっくり熟成させるために冷暗所に保存するように心がけております。
20130905
●コーヒーミルの静電気対策
秋になって空気が乾いてきますと、珈琲屋としてはミルの静電気が気になってまいります。
微粉がミルの内部に貼りついて時々ドサッと塊で落ちてくる・・・ストレート豆を挽いている時なんかに微粉の
塊が落ちてくると怒りたくなります。
静電気対策をしてあるミルだといいんですが、御値段もかなり高くなります。
そこでカフェ・ストライクでは「水」の助けをいただいております。
@計量済のコーヒー豆に小さなバースプーンできれいな水を一滴たらしてからミルに投入して挽く・・・簡単ですよね
A数粒の豆を水に浸してから挽く事でもOK・・・手間がかかります。
乾いている豆に「水」:味に影響しないの?・・・影響しないなんて言えませんが・・・
ドサッよりはいいし・・・毎回電気掃除機で吸引するよりは簡単だし・・・
これが当店の味ですって事にすれば問題ないと思っています。
|